腫瘍血液内科

当科の特徴
腫瘍血液内科は,腫瘍内科と血液内科の2つの領域からなる病気の診療にあたります。腫瘍内科で診療する疾患は,あらゆる癌(がん)や肉腫(にくしゅ)が対象であり,臓器専門でない横断的な診療となります。当院は婦人科や外科など他科にて診療している悪性腫瘍があるため,当科では消化器がん・原発不明がん・骨肉腫などが対象となり,抗がん剤治療(化学療法)や分子標的治療薬または免疫チェックポイント阻害薬を行います。血液内科では,造血器腫瘍(白血病・リンパ腫・骨髄腫など)や各種貧血および血小板・凝固系異常の診断と治療にあたります。現在のところ当科で造血細胞移植はできませんが,それ以外のすべての血液疾患に対応しております。当科で治療の対象となる代表的な血液疾患は以下の通りです。

①慢性骨髄性白血病に対する分子標的治療薬
②骨髄異形成症候群に対するアザシチジン・レナリドミド療法やエリスロポエチン製剤など
③悪性リンパ腫に対する化学療法・分子標的治療薬・放射線療法
④多発性骨髄腫への新規薬剤(ポマリドミド・カルフィルゾミブ・イキサゾミブ・エロツズマブ・ダラツムマブなど)・放射線療法
⑤真性赤血球増多症や骨髄線維症に対するルキソリチニブ療法
⑥再生不良性貧血への抗ヒト胸腺細胞免疫グロブリン(ATG)療法とトロンボポエチン受容体作動薬
⑦特発性血小板減少性紫斑病へのトロンボポエチン受容体作動薬
⑧成人T細胞白血病に対するモガムリズマブ療法
 
 当院は前述の新規薬剤など治療や,陽電子放射断層撮影(PET)検査と放射線治療装置などの高次医療設備を有することから,血液疾患の患者さんに最新の医療を提供することが可能です。診断や治療が困難な原発不明がんや血液疾患が疑われる患者さんがございましたら,気軽に当科へ相談いただけますと幸いです。