平成28年度 北海道大野記念病院 病院指標

当院は2016年10月15日に病院の新築、移転を行っております。
従って、10月15日までのデータは旧病院である、心臓血管センター北海道大野病院の診療データとなります。
下記に公開している病院指標は、2016年4月1日から2017年3月31日までの退院患者さんのデータを集計の対象としています。

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - - 14 37 134 268 620 837 751 219
※10症例未満は-(ハイフン)で表示しております。
当院は循環器疾患を中心として、急性期医療を進めていましたが、2016年10月の移転後より、「がん」「脳卒中」「心臓病」の三大疾病を診療する体制を整えました。
循環器という診療科の特性上、70~80歳の患者割合が多く、症状が重症化しやすい高齢者の入院が多くなる傾向にあります。
地域の基幹病院として継続性のある適切な医療、更には高度医療を提供し、患者さんの一日も早い社会復帰を支援しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010030XX9910XX 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 21 2.62 3.20 0% 63.00
010030XX03X00X 未破裂脳動脈瘤 脳血管内手術 手術・処置等2 なし 副傷病なし 13 8.54 10.24 0% 60.46
010030XX01X00X 未破裂脳動脈瘤 脳動脈瘤頸部クリッピング等 手術・処置等2 なし 副傷病なし 12 13.33 15.99 0% 66.33
010070XX9912XX 脳血管障害 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 2あり 11 3.82 5.52 0% 65.36
010040X099X00X 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 11 16.45 19.35 9.09% 58.18
※脳神経外科は2016年10月15日より新設された診療科です。
当科では、脳卒中に対して、質が高く最先端の急性期治療を24時間提供することで、地域住民の方々の救急医療に貢献し、脳卒中後遺症の軽減、早期の社会復帰を目指した医療を提供していきます。
また神の手と称される福島孝徳先生をお迎えし困難な症例に対しても高度な手術を提供してゆきます。
最先端の脳血管造影装置を用い、熟達した術者による脳血管内治療と、最高の技術を持った脳神経外科医による、キーホール手術に代表される低侵襲手術、頭蓋底手術の双方を高度なレベルで実施する事が可能なため、患者様の立場に立った最良の医療を提供する事ができます。
脳腫瘍に関しては、手術治療、化学療法、最先端放射線治療を用いた高度な集学的治療を一施設で完結し実施することが可能で、患者様の生活の質を高めながら治療可能な医療を提供していきます。
また、IVR-CT装置、定位的放射線治療装置、術中MRI, 術中CT, 術中脳血管撮影装置、化学療法室などの、最先端の設備が完備されており、最良の環境で医療を実施していきます。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050080XX0111XX 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 1あり 54 30.54 38.92 3.70% 69.13
050180XX97XXXX 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり 42 3.50 3.34 0% 67.90
050080XX01010X 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 副傷病なし 36 25.75 24.70 11.11% 71.06
050163XX03X10X 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2 1あり 副傷病なし 36 17.81 16.98 8.33% 78.89
050050XX01110X 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1 1・2あり 手術・処置等2 1あり 副傷病なし 32 28.38 27.92 9.38% 70.66
心臓血管疾患は、我が国において三大死因の一つであり、年々増加しております。特に心筋梗塞や急性大動脈解離は突然生命を脅かす疾患ですが、発症後の急性期における的確な診断・治療を行えれば、大多数の患者様は救命できる疾患です。
当科はこれら心臓・大血管などの循環器の病気を外科的に治療する診療科です。狭心症や心筋梗塞に対する心臓バイパス手術や、弁膜症に対する弁置換術や弁形成術、大動脈瘤に対する人工血管置換術など治療方法は多岐にわたります。最近注目されているステントを用いて開腹せずに大動脈瘤を治療する大動脈ステント術グラフトも心臓血管外科の治療のひとつです。
また、緊急の手術を要する急性解離性大動脈や動脈瘤の破裂に対する受け入れ体制は当院では常に整っています。
そして患者さまができるだけ早期に社会復帰できるよう心臓リハビリテーションにも力を注いでおります。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070370XX99XXXX 脊椎骨粗鬆症 手術なし 14 20.71 23.61 35.71% 80.21
070350XX97XXXX 椎間板変性、ヘルニア その他の手術あり 10 22.40 17.07 0% 65.10
160690XX99XX0X 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし - - 20.57 - -
070343XX01X0XX 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等2 なし - - 22.55 - -
070343XX99X00X 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし - - 11.16 - -
※整形外科は2016年10月15日より新設された診療科です。10症例未満は-(ハイフン)で表示しております。
当科の特徴として、心臓の病気や糖尿病、血液透析など、整形外科以外の疾患を持った方々が多く来診されることが挙げられます。これらの方々が安心して手術治療を受けられるよう、担当科の先生方と連携しながら診療を進めています。
 首や腰などを扱う脊椎・脊髄外科では、日本に数台しかない術中移動型CTであるO-armとナビゲーションシステムを組み合わせ、最大限安全に配慮した手術を行うことを心がけています。さらに最先端技術の低侵襲腰椎前方椎体間固定術(OLIF、XLIF)により、難易度の高いとされる脊椎変形(側弯症、後弯症)や脊椎外傷、脊椎感染症で、より低侵襲で安全に治療することを目指します。
 股関節や膝関節を扱う関節外科では、人工関節置換術に必須な無菌手術室を完備しています。股関節の変形性股関節症や特発性大腿骨頭壊死症、関節リウマチなどの疾患に対する人工股関節置換術では、筋肉を極力痛めない前側方侵入法を用い、術後の疼痛の軽減や脱臼の危険性を低下させ、より低侵襲で安全に治療することを目指しています。使用する人工関節は、患者さんの骨質や骨の形態により骨温存型のセメントレスタイプを使い分けています。膝関節の変形性膝関節症や関節リウマチなどの疾患に対する膝関節置換術では、ナビゲーションシステムの併用や、患者さんそれぞれの術前の状態を考慮したハイブリッドタイプの人工関節を選択しています。
 また、いずれの分野においても、術後早期の社会復帰に向けて、リハビリテーション部門との連携を密にしています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050XX99130X 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 3あり 副傷病なし 226 4.13 5.94 0.44% 68.95
050050XX02030X 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1・2あり 手術・処置等2 3あり 副傷病なし 135 6.53 10.29 0% 68.74
050070XX01X0XX 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2 なし 124 6.75 5.51 0% 67.89
050050XX02000X 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1・2あり 手術・処置等2 なし 副傷病なし 121 6.61 4.71 2.48% 71.43
050050XX99100X 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 副傷病なし 104 4.32 3.06 1.92% 69.49
当科は心血管疾患を内科的に診断治療する診療科です。狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患や弁膜症、心筋症、心不全、各種不整脈、高血圧、大動脈疾患、末梢血管疾患など、多くの疾患を担当します。
心臓血管外科との30年にわたる有機的な恊働により確立した循環器疾患診療チームは、急性心筋梗塞や急性大動脈解離、急性心不全などの心血管救急疾患に24時間体制で対応します。包括的心臓リハビリテーションを早期から施行することにより、退院後の社会復帰のレベルを向上し再発を減らします。低侵襲治療として現在もっとも注目されている経皮的大動脈弁植え込み術(TAVI)を循環器疾患診療チームの重点領域として今後も推進致します。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081XX99X00X 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 51 18.41 21.25 43.14% 86.59
0400801499X002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし A-DROP スコア2 - - 15.29 - -
130090XX97X0XX 貧血(その他) 手術あり 手術・処置等2 なし - - 11.25 - -
040200XX99X00X 気胸 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし - - 9.14 - -
040120XX99000X 慢性閉塞性肺疾患 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし - - 13.85 - -
※10症例未満は-(ハイフン)で表示しております。
当科は高度急性期医療を担う病院の呼吸器内科として、主に肺炎の診断・治療および呼吸器疾患の救急医療を行います。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060190XX99X0XX 虚血性腸炎 手術なし 手術・処置等2 なし 12 8.92 9.19 0% 77.33
060130XX99000X 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 11 4.91 7.44 27.27% 80.00
060050XX99X00X 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし - - 10.33 - -
060210XX99000X ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし - - 9.08 - -
010069XX99000X 脳卒中の続発症 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし - - 9.99 - -
※10症例未満は-(ハイフン)で表示しております。
当科では消化器がんの診断および治療に全力をあげて診療内容の充実に取り組んでいます。
診断においては、上部消化管検査で経鼻内視鏡の導入により重い心疾患の方、内視鏡が苦手な方への負担軽減がはかられております。
肝疾患につきましてはB型、C型肝炎に対し新しい治療薬による抗ウイルス療法などを積極的に導入しております。
年々高齢化が加速しており若年者には問題のないウイルス性胃腸炎などでも経口摂取が一時的に低下し、著明な体力の低下やADL低下が予想される場合などは短期間の入院などで対応しております。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335XX02000X 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし - - 7.61 - -
060035XX01000X 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし - - 15.92 - -
060150XX02XXXX 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの等 - - 9.91 - -
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※消化器外科は2016年10月15日より新設された診療科です。10症例未満は-(ハイフン)で表示しております。
近年、がんによる死亡が死因の一位となっており、全がん死亡者に占める消化器癌(食道、胃、大腸、肝、胆、膵)の割合は男女とも約6割を占めています。
従って、当科では地域のニーズに応えるべく、消化器がんの診断および治療に全力をあげて取り組んでいます。
また、高齢化社会にともない、心疾患・脳疾患などを合併したがん患者様が増えていますが、他科との連絡を密にして安全な治療をめざします。
糖尿病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100071XX99X000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 85歳未満 - - 12.20 - -
100070XX99X100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2 1あり 副傷病なし 85歳未満 - - 14.61 - -
100070XX99X010 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病あり 85歳未満 - - 12.46 - -
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※10症例未満は-(ハイフン)で表示しております。
日本では6人に1人が糖尿病、もしくはその疑いがある状況です。
当科では、病態や生活状況を確認したうえで、糖尿病合併症の発症・進行を防げるよう、生活習慣の改善・投薬治療を相談して、血糖をコントロールしていきます。
治療にも関わらず合併症が進行する、初診時で合併症が進行している、といった症例も残念ながらあります。その場合は循環器内科、心臓血管外科、脳神経外科、腎臓内科や近隣医療機関との連携により、合併症治療への道筋も相談していきます。
高度急性期病院である当院では手術症例の増加が予測され、その中には血糖コントロールが必要な方もでてくると思われます。術前の合併症評価や周術期の血糖コントロールについて各科との十分な連携を行い、安全な手術が行えるよう協力していきます。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010160XX99X10X パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2 あり 副傷病なし - - 21.15 - -
010230XX99X00X てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし - - 7.12 - -
010120XX99XXXX 特発性(単)ニューロパチー 手術なし - - 6.92 - -
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※神経内科は2016年10月15日より新設された診療科です。10症例未満は-(ハイフン)で表示しております。
当科では、脳と脊髄から成る中枢神経と、そこから出入りする末梢神経の疾患、ならびに骨格筋や平滑筋等を支配する自律神経の疾患を対象としています。
Neurological emergencyである髄膜炎、脳炎などの神経感染症や頭痛などの機能性疾患、認知症性疾患や筋萎縮性側索硬化症、多系統萎縮症、パーキンソン病などの神経変性疾患、ギランバレー症候群や慢性脱髄性多発根神経炎(CIDP)や多発性硬化症などの神経免疫疾患に対し、神経学的診察、画像検査、誘発筋電図検査、髄液検査等を駆使し診断、治療、リハビリおよびその後のケアに取り組んでおります。
婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002XXX02X0XX 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮筋腫摘出(核出)術 腟式等 手術・処置等2 なし - - 3.31 - -
120060XX01XXXX 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 - - 10.05 - -
120100XX01XX0X 子宮内膜症 子宮全摘術等 副傷病なし - - 7.92 - -
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※婦人科は2016年10月15日より新設された診療科です。10症例未満は-(ハイフン)で表示しております。
当科では、がん検診としての細胞診(液状検体採取)、コルポ診による精密検診、積極的な細胞診・HPV併用検診の実施などが中心的取り組みです。あくまで円錐切除という最小手術で妊孕能の温存をはかる治療が可能な症例の発見に努め、「生死に関わる子宮頚癌浸潤がんを近隣地域から撲滅しましょう」という心構えで検診を行っています。
頭頸部外科・耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
03001XXX99X4XX 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり - - 14.13 - -
030400XX99XXXX 前庭機能障害 手術なし - - 5.24 - -
030240XX99XXXX 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし - - 5.50 - -
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※頭頸部外科・耳鼻咽喉科は2016年10月15日より新設された診療科です。10症例未満は-(ハイフン)で表示しております。
当科では、脳、眼球を除いた首から上の構造(頭頸部)の良性・悪性腫瘍、外傷、奇形などにたいする手術を行います。当科がめざす治療は主に三つあります。
一つ目は、頭頸部癌に対する集学的治療です。早期がんに対しては機能温存を目指した侵襲の少ない治療を実施していきます。また、経口腔的切除による放射線治療の温存を図っていきます。進行癌に対しては遊離組織移植を用いた再建手術、放射線療法、化学療法などの集学的治療を実践し、QOLと根治性の高い治療を目指していきます。
二つ目は内視鏡下頭蓋底手術です。通常の副鼻腔炎の手術に加え、近年発展の著しい鼻内内視鏡下頭蓋底手術を実践していきます。また、頭蓋底腫瘍に対する低侵襲手術も実践していきます。
三つ目が、摂食嚥下に対する治療です。脳卒中、神経筋疾患、頭頸部癌患者の摂食嚥下障害に対する、嚥下造影検査・嚥下内視鏡検査による評価を実践し、リハビリテーション、嚥下改善手術を行っていきます。
放射線治療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010010XX99030X 脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 3あり 副傷病なし - - 9.60 - -
110080XX99000X 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし - - 10.89 - -
040040XX97X0XX 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2 なし - - 12.73 - -
- - - - - - -
- - - - - - -
※放射線治療科は2016年10月15日より新設された診療科です。10症例未満は-(ハイフン)で表示しております。
当科では最先端の放射線治療技術、それは粒子線治療のみならず高精度高エネルギー放射線治療、および放射線生物学的治療を含むバランスのとれた総合的な癌治療の提供を目指します。
私たちは、大切な正常組織を温存し、初発再発/単発多発/原発転移を問わず、すべてに対しより根治的、開放的であり、苦痛と不安のない医療の機会を、開かれた医療環境の中で、最先端の情報処理技術で可能になったより高速で緊密な連携を行い、提供することを目指します。
3つの高精度・高機能な放射線治療機器:陽子線治療装置(2018年夏治療開始予定)、トモセラピー、サイバーナイフを全て有する我が国唯一の医療機関として、偏りのない適切な放射線治療を提供することができます。我が国で唯一、IVRの技術を用いた危険臓器回避術を用いることで、我々はかけがえのない正常組織を温存した放射線治療の提供ができます。これらの放射線治療戦略に、海外機関と連携し、世界で進む急速な選択的分子/免疫標的薬の発展を取り込み、ドラッグラグを乗り越えた最先端の治療機会を患者さまに提供していきます。生物学的な理論の上でがんの再発やその予防の指針を提供していきたいと考えます。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - - - - -
大腸癌 - - - - - - - -
乳癌 - - - - - - - -
肺癌 - - - - - - - -
肝癌 - - - - - - - -
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
※症例数が10未満のため-(ハイフン)で表示しております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 68 15.62 79.18
重症 16 19.94 83.25
超重症 11 22.45 84.27
不明 - - -
※10症例未満は-(ハイフン)で表示しております。

市中肺炎とは、日常生活を送っている人が、病院や診療所以外の場所で感染し、発症した肺炎のことです。
市中肺炎の重症度は以下の基準により、いくつかの項目が当てはまるかで判定されます。
A(Age):男性70歳以上 女性は75歳以上
D(Dehydration):BUN 21mg/dl以上または脱水あり
R(Respiration):SpO2 90%以下(PaO2 60torr以下)
O(Orientation):意識障害あり
P(Pressure):血圧(収縮期)90mmHg以下
5点満点で、1項目該当すれば1点、2項目該当すれば2点となります。

上記の点数により軽症~超重症に分類しています。
軽症:0点
中等症:1~2点
重症:3点
超重症:4~5点。ただし、ショックがあれば1項目該当のみでも超重症とする。
不明:重症度分類の各因子が1つでも不明な場合。

当院は診療科の特性上高齢の患者さんが多く、重症度が高くなっております。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 - - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 - - - - -
I63$ 脳梗塞 - 45 20.64 75.27 28.89
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - 10 5.20 69.10 0
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> - - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 - - - - -
※10症例未満は-(ハイフン)で表示しております。
脳卒中治療は時間との勝負です。発症後に可及的速やかに治療を行うことが極めて重要になります。当院の脳卒中センターは、24時間365日体制を敷いており、脳卒中が疑われる患者さんの受け入れから、t-PA治療、脳神経外科手術および脳血管内治療センターとの連携による脳卒中に対するあらゆる対応を行っています。当院では、一刻を争う脳卒中に対応するための高度医療機器を整備しており、CTやMRIの検査を迅速に行い、患者さんの受入れから治療までの時間をできるだけ短縮するようにしています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K552-22 冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺を使用しないもの)(2吻合以上のもの) 44 7.73 22.70 9.09% 69.30
K5551 弁置換術(1弁のもの) 32 6.03 21.19 6.25% 72.78
K5612 ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 29 3.93 12.00 6.90% 79.90
K5611 ステントグラフト内挿術(胸部大動脈) 22 7.82 22.23 27.27% 72.73
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 21 0.52 1.00 0% 62.43
当院は専門医を中心とした医療チームが最新の診断・治療機器を駆使し、診療にあたっています。特に患者さまへの手術侵襲(体への影響)をできるだけ小さくする、低侵襲の治療をめざしています。 冠動脈バイパス術では心臓を止めないで動かしたままで手術をする心拍動下冠 動脈バイパス術(OPCAB : Off-Pump Coronary Artery Bypass)を第一選択としま す。
弁膜症に対する手術では右前胸部に6cm程度の小切開で、手術を行う低侵襲心臓外科手術 (MICS : Minimally Invasive Cardiac Surgery)を行っております。
大動脈瘤に関しては可能な限りステントグラフト治療を行うようにしております。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 159 2.14 3.70 0.63% 69.05
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの) 97 1.88 4.08 0% 67.72
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) 60 2.33 9.43 6.67% 80.47
K5482 経皮的冠動脈形成術(特殊カテーテルによるもの)(エキシマレーザー血管形成用カテーテルによるもの) 40 1.45 5.30 0% 68.95
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞に対するもの) 37 0.00 12.59 5.41% 67.57
従来から当科の特長としているカテーテルインターベンションはそれそのものが低侵襲を目的として発展してきた治療法であり、器具の細径化、アプローチ部位の選定、止血デバイスの積極使用、さらには新規認証器具の早期導入を通じてさらなる低侵襲化とハイレベル化を目指します。施設認定されているロータブレーターとレーザー血管形成術は、引き続き他施設からの治療依頼に積極対応致します。カテーテル焼灼術(アブレーション)を駆使して、不整脈の低侵襲な根治術を実現します。植え込み型治療デバイスを含めた包括的治療により心不全患者の予後の改善に取り組みます。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 102 0.19 2.09 0% 67.53
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル以上) - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) - - - - -
- - - - - - -
※10症例未満は-(ハイフン)で表示しております。
消化管出血に対する内視鏡的内視鏡治療、ポリープ切除術などを行っております。
肝炎に合併する肝細胞がんにつきましてもRFA(経皮的ラジオ波焼灼術)、TACE(肝動脈化学塞栓術)および外科的な治療により集学的な治療が可能となっております。
放射線治療科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K007-2 経皮的放射線治療用金属マーカー留置術 10 0.30 2.70 0% 64.30
K6181 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(四肢に設置した場合) - - - - -
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他のもの) - - - - -
K6112 抗悪性腫瘍剤動脈内持続注入用植込型カテーテル設置(四肢) - - - - -
- - - - - - -
※放射線治療科は2016年10月15日より新設された診療科です。10症例未満は-(ハイフン)で表示しております。
放射線照射の目印となる金属マーカーの留置術のほか、抗がん剤治療のためのカテーテル設置術、腫瘍を栄養する動脈内に塞栓物質を注入し腫瘍を阻血壊死に陥らせる血管塞栓術も行っております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -
※症例数が10未満のため-(ハイフン)で表示しております。
更新履歴
9月30日
病院指標公開